昨年に引き続いて今年も宮古島域において無人小型航空機(エアロゾンデ)による台 風観測に協力してソンデの放球を行いました。今回はエアロゾンデの発着地である下地島空港(宮古島の西側の下地島にある民間機の訓練飛行場。toutch and go 訓練等が行われている)で放球しました。台風8号「桃芝, Toraji」が接近し、7月29、30日は3時間毎のきついスケジュールでソンデを放球しました。台風そのものは下地島には接近せず台湾に上陸し大きな被害を出しました。
エアロゾンデは出発時には空港の上をしばらく旋回し、ソンデデータとの比較データを取得しました。
エアロゾンデは台風に向かい南へ飛行し、台風の北東の端の大気境界層からその上の自由大気の気温、湿度、気圧、風を測定しました。ゾンデは位置が決まっていますが、台風の東端を南北に切ったところを観測したことになります。下に台風8号の経路、ゾンデ放球位置、台風の中心に対するゾンデ放球位置、そして、ゾンデデータを示します。